当院のポリシー

ごあいさつ

TMS治療のゴール

当院のホームページをお読みいただき、ありがとうございます。

医療法人社団こころみの理事長の大澤です。

こちらのページでは、私たちがなぜTMS治療に取り組もうと考えたのか、その想いをお伝えさせてください。

まだまだ黎明期のTMS治療

日本は欧米に遅れること10年といわれますが、TMS治療もまさに同じ状況となっています。

1990年代から研究がはじまったTMS治療ですが、欧米では2008年より認可され、治療に取り入れられてきました。

しかしながら「セレブの治療」という位置づけで、欧米でも高額な民間保険に入っている方しか受けられない治療となっていますが、その治療効果は実証されてきました。

日本では2019年に保険適応となりましたが、まだまだ認知度も低く、治療法として普及していません。

TMS治療が適切な方にとっては、非常に有効な治療法であることを私たちは実感しておりますが、残念ながら専門家の中には、先入観から誤解されてることもある治療法となっています。

保険適応になったTMS治療

保険適応になったことで、少なくとも新しい情報をキャッチされる専門家の中では、まっとうな治療であると認識されるようになってきました。

ですが保険診療はその要件が非常に厳しく、ほとんどの場合は入院で決められたプロトコール(1回40分を週5回)で行う必要があります。

入院での治療が基本となり、治療導入まで時間がかかってしまうことも多く、保険適応でのTMS治療はなかなか普及していないのが実情です。

そのような中で、自由診療としてクリニックでTMS治療をはじめる医療機関が少しずつ増えてきています。

その一方でTMS治療は、研究が現在進行形にすすんでおり、常に情報をキャッチしながら治療を行っている医療機関は非常に少ないです。

玉石混交の状況となっており、なかには非倫理的な方法をとっている医療機関もあるのが実情です。

TMS治療に取り組む当院の目的

当院がTMS治療に取り組むのは、大きく3つの目的があります。

  • 目の前の患者さんの治療選択肢を広げたい
  • 安心していただける標準的なTMS治療を広めたい
  • 魅力を感じていただける医療者に集まっていただきたい

目の前の患者さんにTMS治療を

元住吉でクリニックを開始したのが2017年になります。

お薬での治療を中心とした標準的な心の治療を行ってまいりましたが、どうしても良くならない患者さんもいらっしゃいます。

治療に磁気刺激という新たな選択肢が加われば、私たちの目の前の患者さんの可能性が広がります。

安心していただけるTMS治療を

TMS治療に取り組んでいて感じるのは、安心して標準的なTMS治療を受けれるとは言えない現状です。

私たちは臨床家ですから、結局のところ患者さんが良くなって満足しているのであれば、それが仮にプラセボであってもよいのかもしれません。

しかしながら私たちからみて、倫理観を逸していると感じる医療機関も少なくありません。

私たちにできることは、自分たちが真面目にTMS治療を追求することだと考えています。

それによって、標準的なTMS治療が普及する礎になれたらと考えています。

医療者にも魅力あるTMS治療を

そして私たちは「自由診療の良さ」を生かして、医療者にも魅力のあるTMS治療を行っていきます。

その魅力が良い医療者をひきつけることを願っており、それが患者さんのためにつながっていくと信じています。

心の医療は結局のところ、「人」ですから。

そのためにも、高い技術と知識、そして倫理観をもって治療に臨んでいきたいと考えています。

TMSが新たな治療選択肢となるように

自由診療のTMSは、心の医療者の中にも「自由放任(やりたい放題)」と考えている方も少なくありません。

しかしながらTMS治療を実践していると、その可能性の大きさがわかります。お薬とあわせて、非常に大きな治療選択肢です。

欧米では10年以上も前に適応が認められ、さまざまな研究が進められています。

残念ながら日本の保険TMS治療の枠組みでは、患者さんの社会生活にあわせたTMS治療が行えません

欧米人といってもアジア系の方も多く、海外で確立されているTMS治療は日本人でも同様に行うことが可能です。

日本では歴史の浅い治療にはなりますが、海外でのエビデンスをもとにして最新のTMS治療を行うことができます。

TMS治療技術自体はシンプル

TMS治療の技術そのものは、患者さんがイメージしているよりずっとシンプルです。

それは正しい場所に、正しい知識と方法で磁気刺激を加えることです。

幸いにも私たちは、TMS治療の誰もが認める第一人者のひとりである慶應大学の野田先生に顧問として、直接指導いただくことができます。

院内でもチームを組み、エビデンスレベルの高い論文をよみこみ、up to dateな知識と方法を実践することができます。

そして何より重要なのがTMS治療の判断になりますが、私たちが培ってきた臨床経験をもとに、TMS治療を有意義に生かし、患者様に還元していきたいと考えています。

情報発信から適切なTMS治療を

私たちのホームページをお読みいただいて共感いただけると嬉しいのですが、なるべく客観的にTMS治療についてお伝えしています。

そして内容の質は落とさずに、それでいて患者さんにもわかり易くを心がけています。

専門家に読んでいただいても恥じない内容を心がけ、心の治療の関係者にTMS治療の可能性の大きさが伝わることを願っています。

実は日本のTMS治療はリーズナブル

日本では、欧米に比べるとリーズナブルにTMS治療を受けることができます。

日本は国民皆保険制度のもとで、もともと医療費の自己負担が安いために、TMS治療費もさがっています。

当院では、これまでお伝えさせていただいた目的から、TMS治療に営利性を追求していません。

このため安かろう悪かろうではなく、治療の質を保ちながら、欧米の1/3以下の費用で治療ができるようになっています。

TMS治療はあくまで治療選択肢のひとつ

TMS治療は選択肢のひとつにすぎず、お薬の治療の方が良い場合も当然あります。

日本のTMS治療の実情として、適応外治療へのミスリードが横行しています。

発達障害や摂食障害、HSPといった病気や症状を入り口に、治療効果が期待できない方にもTMS治療がすすめられています。

もちろん、うつ症状を伴っていれば一定の治療効果は期待できるのですが、それには専門家の判断が必要となります。

当院はTMS治療の専門クリニックになりますが、「みなと東京院」「こすぎ神奈川院」ともに併設した当法人の「こころみクリニック」と連携しています。

心の臨床経験を重ねた医師が、患者さんの立場でTMS治療を選択肢として考え、一緒に治療計画を立てさせていただきます。

TMS治療の可能性

TMS治療のゴール

TMS治療は、

  • 副作用の少なさ
  • 治療期間の短さ
  • 再発率の低さ

これらを特徴とする新しい治療法です。

医療法人こころみでは、私たちが「家族や友達を紹介できる医療」を広げていくことをクレドに掲げています。

TMS治療は、心の病気による社会生活での喪失を最小限にできる治療法で、お薬とあわせて非常に有効な治療法であること確信しています。。

受験生の方が短期集中治療で良くなって合格の報告をしてくれたり、休職期限ギリギリまで追い込まれていた方が薬と異なるメカニズムのTMS治療で退職せずに済んだりと、TMS治療のおかげで社会生活を守れたと思う瞬間が多くあります。

TMS治療は、あなたに最適な治療法かもしれません。

ご興味頂いた方は、ぜひ東京横浜TMSクリニックにご相談ください

医療法人社団こころみ
理事長・精神科医 大澤亮太