【インパクトファクター4.0】当院の治療解析結果が「Heliyon」に掲載

当院で実施した治療成績を解析してまとめた論文が、「Heliyon」に掲載されました。

こちらは出版時点でインパクトファクター4.0の海外専門誌で、専門家の査読をうけた英語論文となります。

オープンアクセスになりますので、英文ですべて読むことが可能です。

論文につきましては、
Real-world retrospective study of repetitive transcranial magnetic stimulation (TMS) treatment for bipolar and unipolar depression using TMS registry data in Tokyo
をご覧ください。

東京でのTMSレジストリデータでの双極性・単極性うつ病に対するrTMS治療の実臨床後ろ向き研究

TMSの当院発表論文 うつ病と双極性障害のTMS治療についてをまとめています。 

  • 第一著者:井川春樹(医師)・大澤亮太(医師)
  • 第二著者:武田勇哉(医師)
  • 最終著者:野田賀大(医師)※equal contribution
  • その他の当院共著者:佐藤昭子(臨床工学技士)・水野星美(臨床工学技士)

こちらは東京横浜TMSクリニックで実施したうつ病と双極性障害に対するTMS治療を、後ろ向きに振り返った研究になります。

レジストリ登録して、後ろ向きにデータ解析をした観察研究になります。

こちらの論文は、うつ病に対して左iTBS(高頻度刺激)を行った20名と、双極性障害に対して右低頻度rTMSを行った20名について比較しています。

ベースラインの年齢や性別をそろえて、治療効果を解析しました。

その結果として、ベースラインでのうつ病の重症度、rMTや刺激強度は、2グループ間で有意差は認められませんでした。

TMS治療による反応率や寛解率については、HAM-D・MADRSどちらも有意差は認められず、同等の効果が認められました。

うつ病と双極性障害に対するTMS治療を比較した論文の結果比較した表です。 
 

どちらも、HAM-Dでは70~80%近くの治療反応と寛解、MADRSでは80%以上の治療反応と50~60%の寛解が認められた結果となっています。

TMS治療の期待を持たれる患者さんも多いことから、おそらくプラセボの影響も大きいと思われますが、これは双極性うつ病に対しても単極性うつ病と同等の治療効果が期待できることを示しています。

もちろん実証するためには、大規模なRCTなどエビデンスレベルのさらに高い研究が必要となります。

当院をご検討いただく患者様へ

私たち東京横浜TMSクリニックでは、顧問の野田賀大先生サポートの元、欧米レベルでのrTMS療法を倫理観をもって実践しています。

このように匿名化されたデータとして治療成績を集計させていただき、それを統計解析することで独自のノウハウを構築しています。

専門家の批判的な審査のもとで論文としていくことで、患者様にも安心して治療提供できるように努めています。

東京横浜TMSクリニックでは治療ノウハウの蓄積と、専門家にも安心いただけるrTMS療法の実践を目指して、学術活動を積極的に行っています。

自費診療になりますので、患者様の治療経験を最大限に活用させていただき、最大限の治療を提供していけるよう、これからも励んでまいります。

うつ病とTMS治療
双極性障害とTMS治療

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また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
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カテゴリー:お知らせ, 重要なお知らせ  投稿日:2024年3月12日