TMS治療 臨床研究のご案内
東京横浜TMSクリニックでは、日本全国の大学病院、公的精神病院、有志のクリニックの参加するTMS臨床研究を共同実施しています。
TMS治療の症例データを登録させていただき、多施設で作成したデータベースを構築して今後の研究や治療に役立てていきたいという目的になります。
こちらの概要をご案内させていただきます。
TMS療法関連データベース・レジストリ構築に関する研究
TMS治療が進化していくためには、日々の臨床知見の蓄積と検証が重要です。
今回の研究では、TMS治療の症例を多施設で集めて、それをデータベースとして登録していきます。
これらを今後の研究や治療に活用していくことを目的としています。
具体的には、
- 治療反応予測因子
- 最適な治療パラメータ
の同定を目指します。治療効果予測アルゴリズム開発の可能性なども模索しており、データベース事業者にも協力いただいています。
対象の患者様と研究期間
保険診療や自由診療、臨床研究などを問わず、TMS療法を受ける患者様すべてが対象になります。
TMS療法終了日から最低1年間の追跡調査をさせていただきます。
ご協力いただける場合は、可能な限り追跡調査をさせていただきます。
方法
TMS療法を受けた患者様の病態や治療歴などの病歴、実施した治療パラメータ、その効果などの情報を収集させていただきます。
具体的な運用方法はまだ定まっていませんが、データ登録のために問診させていただいたり、HAM-DやMADRSなどの心理検査を実施させていただく形になります。
当院では医師が診察の中で心理検査を実施していますが、研究に合わせて実施方法が変更となる可能性があります。
参加医療機関
2021年9月より開始された本プロジェクトですが、当初18医療機関がエントリーとなりました。
その後に追加エントリーがすすみ、現在は51医療機関となっています。
こちらに参加している医療機関をご紹介させていただきます。※登録順
19つの大学病院
- 慶應義塾大学病院
- 東京慈恵会医科大学病院
- 藤田医科大学病院
- 和歌山県立医科大学附属病院
- 大阪医科薬科大学病院
- 関西医科大学総合医療センタ
- 熊本大学病院
- 佐賀大学医学部附属病院
- 九州大学病院
- 自治医科大学附属病院
- 獨協医科大学病院
- 埼玉医科大学附属病院
- 徳島大学病院
- 久留米大学病院
- 聖マリアンナ医科大学病院
- 愛知医科大学病院
- 名古屋市立大学病院
- 長崎大学病院
- 鳥取大学医学部附属病院
5つの公的病院
- 国立精神・神経医療研究センター病院
- 神奈川県立精神医療センター
- 秋田県立リハビリテーション・精神医療センター
- 長野県立こころの医療センター駒ケ根
- 京都府立洛南病院
20つの精神科病院・総合病院
- 医療法人杏和会阪南病院
- 浅香山病院
- 医療法人財団青山会 福井記念病院
- 医療法人静心会 桶狭間病院 藤田こころケアセンター
- 社会医療法人みやま会 盛岡観山会病院
- 社会福祉法人小渦会 鳴門シーガル病院
- 医療法人聖ルチア会 ルチア病院
- 医療法人友愛会 千曲荘病院
- 医療法人学而会 木村病院
- 医療法人唐虹会 虹と海のホスピタル
- NTT東日本伊豆病院
- 医療法人一誠会 都城新生病院
- 特定医療法人佐藤会 弓削病院
- 医療法人清心会 八尾こころのホスピタル
- 医療法人蒼風会 こだま病院
- 医療法人横田会 向陽台病院
- 特定医療法人社団慈藻会 平松記念病院
- 医療法人優なぎ会 鷹の巣病院
- 特定医療法人楠会 楠メンタルホスピタル
- 医療法人水の木会 下関病院
7つのクリニック
- 新宿・代々木こころのラボクリニック
- さちはなクリニック
- 東京横浜TMSクリニックこすぎ神奈川院(当法人)
- 東京横浜TMSクリニックみなと東京院(当法人)
- よりどころメンタルクリニック横浜駅西口
- 新津メンタルクリニック
- こころと眠りのクリニック成増
安心いただけるTMS治療のために
本研究の事務局世話人をされている慶應大学野田先生より、当院開院前より構想を伺っていました。
第2回臨床TMS研究会にて公募され、上記の医療機関が最終的にエントリーとなりました。
レジストリ―研究になりますので、信頼できるデータを集めるためには検査方法から治療方法まで、一定の水準を保つ必要があります。
当院ではこちらのレジストリ―研究が形になれば参加させていただくことを前提にして、野田先生から開院前より技術学術指導をいただき、治療体制を構築してまいりました。
こちらにエントリーされている全国の医療機関では、安心して治療をうけていただけると思います。
そしてあなたの治療経験は、匿名化されてデータベースとして登録いただくことで、治療の発展に貢献いただくことができます。
ご興味頂けた方は、ぜひデータベースレジストリ研究にご参加をお願いします。
本レジストリ研究について、京都大学の倫理委員会事務局が情報公開文書としてインターネット上に公開しています。詳しくは、以下をお読みください。