【適応障害⑫】30代男性

プロフィール

  • 治療期間:【急性期】X年/11月~X年/2月の85日間
  • 主訴:気力・思考力の低下
  • TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
  • TMS治療プロトコール:倍量iTBS(1,200発/回)とaTBSを組み合わせて 30回

これまでの経過

他院にてTMS治療を受けた経験がありますが、効果は実感されませんでした。

10代の頃パニック発作を認め、ベースに不安障害があるため右低頻度刺激での導入となりました。

イフェクサー(抗うつ薬)を内服されています。

TMS治療経過

適応障害12の心理検査の結果をご紹介します

※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査

抑うつ状態を改善するため、低頻度rTBS(1,800発/回)を30回行いました。

TMS10回終了時は、「頭がスッキリしたが、上手く言葉が出ない感じはまだある。」とのことでした。

TMS20回終了時には、「悪くないと思う。朝のおっくうさはある。不安は減っていて、イライラもコントロールできている。」と、少しずつ効果を実感されていました。

TMS30回終了時は、「調子は悪くない。朝はまだしんどい日はあるが、気分が塞ぐ感じはない。趣味等も手を出せている。」と、主訴の改善が認められました。

30回終了後は、ブースター治療をご案内し、終診となりました。

症例のまとめ

1回30分と長い治療のため、治療中ウトウトされることもありましたが、スタッフがお声がけするなど、なるべく眠らず治療を受けて頂けました。

うつ症状の改善にあわせて、不安や易怒性の軽減も認められています。

精神運動抑制(朝の億劫感)がややおくれて改善が認められているのも、TMS治療の改善経過として典型的でしたので、そのまま改善傾向が続いて薄れていくことを期待して終診となりました。

カテゴリー:ブログ  投稿日:2022年3月12日