初回TMS治療の流れについて
1.はじめに
TMS治療室へご案内し、スタッフより資料を基に治療の流れの説明を行います。
2.刺激位置の同定
帽子を被っていただき、頭のサイズを測定し、専用のソフトを使用して磁気刺激を行うDLPFC(背外側前頭前野)の位置を決定します。
3.刺激強度の決定
2で測定したDLPFCから約5cm後方にある第一運動野にコイルを合わせ、MEPという刺激強度を決定するための検査を行います。
このとき、右手親指が刺激に合わせてピクッと動く最小の強さが、治療で必要な刺激強度です。
治療中はコイルを乗せる位置が重要なので、ずれないように首と頭を固定します。
4.治療開始
DLPFCにコイルの位置を合わせ、治療開始です。パチパチパチと刺激したあと数秒停止し、またパチパチパチと刺激します。
この一定のリズムで治療を行います。
刺激部に痛みが生じる場合がありますが、回数を重ねるごとに慣れていきます。
5.治療のご相談
治療後はスタッフにより毎回の治療にかかるお時間や費用、その他ご不明点などお伺いさせていただきます。(目安:10分間)
※2回目以降はこの日に印をつけた帽子をそのまま使用しますので、ご来院 → 受付 → TMS治療 → ご帰宅 という流れに短縮されます。
【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、各クリニックでコンセプトをもち、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。
医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(総合職)も随時募集しています。
また、当法人ではTMS診療の立ち上げ支援を行っており、参画医療機関には医療機器を協賛価格でご紹介が可能です。
ご興味ある医療者の見学を随時受け付けておりますので、気軽にお声かけください。
取材や記事転載のご依頼は、最下部にあります問い合わせフォームよりお願いします。
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執筆者紹介
大澤 亮太
医療法人社団こころみ理事長/株式会社こころみらい代表医師
日本精神神経学会
精神保健指定医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/認知症サポート医/コンサータ登録医/日本精神神経学会rTMS実施者講習会修了
カテゴリー:こころみ医学 投稿日:2020年11月22日
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