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治療抵抗性うつ病に対するスタンフォード式ニューロモジュレーション治療(SAINT)

TMSと短期集中治療のページに引用しています。

超短期集中治療は驚異の90%の寛解率

こちらの論文は、スタンフォード式の超短期間集中TBS治療の驚異的な効果を報告したものになります。

その寛解率は90%ほどと、これまで30~50%といわれていたTMS治療の寛解率を大きく上回った治療成績になります。

総パルス量は1週間で30,000発と、日本の安全性基準である15,000発の倍になりますが、認知機能など安全性に対する問題点は報告されていません。

1日10回5日間の長短期集中治療によって、むしろ通常のTMS治療よりも効果が期待できることがわかります。

このことからもわかるように、急性期のTMS治療はなるべく集中的に行ったほうが治療効果が期待できる可能性が高いです。

このスタンフォード式ニューロモジュレーション治療は、fcMRIなどを使って最適な部位を正確に同定して刺激しているので、クリニックなどの治療では行うことができません。

また、その後の効果の持続までは調べられていないので、あくまで短期的な効果ですが、短期集中治療は非常によい治療成績を上げる可能性があることが分かります。

  • 治療群:47/106、44.3%
  • 偽治療群:19/75、25.3%

このようになっており、NNTは6となっています。

これはTMS治療によって、6人の患者さんのうち1人が治療できることを意味します。

このようにみると少なく感じるかもしれませんが、実際にはプラセボ効果や心理療法などが加わり、より良い結果が期待できます。

抗うつ剤でも一般的に、NNTは5といわれていますので、うつ病に対する効果とほぼ同等といえます。

ここでは、どの刺激方法が一番効果的かも検証されています。

右DLPFCへの低頻度刺激はNNT3、左DLPFC高頻度刺激はNNT7となっており、右DLPFCがターゲットとしては良いかもしれないという結論となっています。

しかしながらサンプル数も少なく、実際には躁症状の程度やリスクを考えながら治療方法を検討していくことが多いです。

論文のご紹介

スタンフォード式加速型TMS治療(SAINT)のご紹介

英語原文は、こちら(Pub Med)をご覧ください。

目的

効果的で即効性があり、安全で忍容性のある新しい抗うつ治療法が必要とされている。

間欠的シータバースト刺激(iTBS)は、非侵襲的な脳刺激治療法であり、米国食品医薬品局(FDA)により治療抵抗性うつ病の治療法として承認されている。

最近の方法論の進歩により、現在のiTBSプロトコルは、1)患者に最適な間隔で1日に複数回のセッションを行うこと、2)より高い総パルス量の刺激を適用すること、3)左背外側前頭前野(DLPFC)から前部帯状回膝下部(sgACC)までの回路を正確に狙うこと、によって改善される可能性が示唆されている。

著者らは、治療抵抗性うつ病を対象としたスタンフォード式ニューロモジュレーション治療(SAINT)と呼ばれる、加速型であり、高用量の安静時機能的結合MRI(fcMRI)ガイド下のiTBSプロトコールの実現可能性、忍容性および予備的有効性を検討した。

方法

治療抵抗性うつ病の22名の参加者がオープンラベルのSAINTを受けた。

fcMRIを用いて各参加者のsgACCと最も逆相関する左DLPFCの領域を個別にターゲットとした。

50回のiTBSセッション(1セッションあたり1,800パルス、50分間隔)を、90%安静時運動閾値(皮質の深さで調整)で5日間以上連続して、1日あたり10セッション実施した。

神経心理学的検査はSAINTの前後に実施した。

結果

参加者1名が脱落し、サンプルサイズは21名となった。

21人中19人(90.5%)の参加者が寛解基準(Montgomery-Åsbergうつ病評価尺度のスコアが11未満と定義)を満たしていた。

Intent-to-treat分析では、22人中19人(86.4%)が寛解基準を満たした。

神経心理学的検査では、否定的な認知的副作用は認められなかった。

結論

SAINTは、fcMRIを用いてターゲティングをする、加速型で高用量のiTBSプロトコールであり、忍容性と安全性は良好であった。

この最初の試験で観察された寛解率を確認するためには、二重盲検偽治療対照試験が必要である。

カテゴリー:ブログ  投稿日:2021年1月10日

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