【適応障害③】32歳女性

プロフィール

  • 治療期間:【急性期】X年/4月~X年/5月の46日間
  • 主訴:「発症時期になると突発的に症状が強く出てしまい、日常生活に支障が出る」
  • TMS治療の目的:減薬
  • TMS治療プロトコール:aTBS(1200発×2回)30回目標

これまでの経過

X年に他院精神科を受診して、適応障害と診断された方です。

薬治療をして改善傾向でしたが、突発的に抑うつ症状が出てしまい日常生活に支障が出ることを繰り返していました。

他院にて光トポグラフィー検査を受けたところTMS治療を勧められたため、当院に受診となりました。

抗うつ剤(レクサプロ)、抗不安薬(リボトリール)、頓服として抗不安薬(ワイパックス)を内服されていました。

TMS治療経過

適応障害③の心理検査の結果をご紹介します

※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査

症状の改善と減薬を希望され、TMS治療を開始することになりました。

一日2回(2400発)のプロトコールで、iTBS30回行いました。

10回目終了時、「寝つきが良くなり落ち込みやおっくう感が減少、体調面はまだいまいちだが、「メソメソしなくなった」など、改善傾向がみられました。

20回目にもなると、「仕事が忙しい中でも食欲もあり調子も良くなった。夜もしっかり眠れ、生活のリズムも整いました。」とのことでした。

1クール終了時には、「仕事はまだ忙しいが、前より疲れにくい、色々思い悩むこともない、家族からも調子よさそうと言われる」など、周りから変化が分かるほどまでに改善しました。

仕事が忙しく、さらなる減薬を目標に維持療法へ移行となりました。

症例のまとめ

抗うつ剤でもうつ状態の改善が不十分な症例でしたが、TMS治療によって寛解を達成できました。

抗うつ剤との併用で急性期の効果と再発予防効果が高まることをご理解いただき、維持療法を行っていきながら段階的に減薬を進めていくことになりました。

しっかりと寛解させてそれを維持することが、最終的には減薬につながっていくことを実感できた症例です。

カテゴリー:ブログ  投稿日:2021年9月22日