【うつ病⑯】30代男性

プロフィール

  • 治療期間:【急性期】X年/2月~X年/4月の64日間
  • 主訴:倦怠感強い、興味低下、意欲低下、抑うつ気分、億劫感も強い
  • TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
  • TMS治療プロトコール:倍量iTBS 30回(平日1日1回、土日1日2回のaTBS)

これまでの経過

半年ほど前から仕事量が増え、自分でも乗り越えられない感覚になってしまったとのこと。

2か月前から頭が働かない感じが強まり、休んでも回復しない状態が続いていました。

夜も仕事の夢ばかりみてしまい、心療内科へ受診をされました。

薬には抵抗あるとのことで、rTMS治療を希望されました。

TMS治療経過

うつ病症例16の心理検査の結果をご紹介します

※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査

診断書を提出して、仕事量を減らしてもらいました。

定時に帰宅できるようになったため、うつ病改善プロトコルを平日1日1回、土日1日2回で30回実施しました。

TMS10回終了時には「たまに睡眠がとりづらいが、気持ちの落ち込みやイライラも減ってきた。効いていると思う。」と少しずつ効果を実感されていました。

TMS30回終了時には「調子は悪くなく、出勤もできてる。6月に繁忙期があるので維持療法もやっていきたい。」と改善傾向を認め、治療効果の持続のため維持治療を希望されました。

仕事が忙しくなることを考慮し、30回目の治療が終了した翌月は週1回、翌々月は2週に1回と頻度を減らしながら様子を見ていくこととなりました。

症例のまとめ

平日に通院が困難な方は、土日に2回実施することで、治療頻度をカバーして治療効果を期待できることを感じた症例です。

また、初発のうつ病でしたので維持療法は必須ではありませんでしたが、本人の気持ちも大切にして徐々に治療回数を減らすことで安定しています。

会社にも理解いただいて負担を一時的に軽減し治療をしっかりと行ったことで、比較的早く本来の力を回復し、社会的な損失を軽減できました。

カテゴリー:ブログ  投稿日:2021年8月26日