【うつ病㉖】42歳男性

プロフィール

  • 治療期間:【急性期】X年/4月~X年/6月の58日間
  • 主訴:ストレスによる不眠、不安
  • TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
  • TMS治療プロトコール:通常iTBS(600発/回) 30回

これまでの経過

X年3月にうつ病と診断されています。

他院にてTMS治療を勧められて体験もされていますが、高額のため断念し、当院での治療をご希望されました。

TMS治療経過

うつ病症例26の心理検査の結果をご紹介します

※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査

抑うつ状態を改善するため、通常のiTBS(600発/回)を30回行いました。

TMS10回終了時は、日常生活における活動が増え、主訴である不眠も改善しつつありました。

TMS20回終了時には、不安が軽減しており、睡眠もとれていているとのことでした。

TMS30回終了時は、調子も良く、今後に対する前向きな発言もみられ、主訴の改善が認められました。

治療後のフォローとしては、「様子をみて症状が悪くなるようなら再開したい」とのことで、ブースター治療についてご案内し、終診となりました。

症例のまとめ

平日特別プランでのご案内だったため、平日午前中のみ、治療間隔は3日以上開けずに通院して頂きました。

20回目を終える頃には主訴の改善が認められ、うつ症状の改善とともに不眠が改善しました。

カテゴリー:こころみ医学  投稿日:2021年9月2日

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