【うつ病㉙】44歳男性

プロフィール

  • 治療期間:【急性期】X年/2月~X年/3月の31日間
  • 主訴:無力感、落ち込み
  • TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
  • TMS治療プロトコール:倍量iTBS 30回

これまでの経過

10年以上前に仕事のこと、離婚も経験したことがきっかけでうつ病を発症しました。当時は希死念慮もあり2~3年治療しました。

受診時は起業して10年となり、ここ1~2年前から冬に調子が悪くなり、希死念慮はありませんが、無力感と落ち込みが遷延している状態でした。

10年前の初診時ぱ、パキシル(抗うつ薬)、レスリン(睡眠薬)、デパケンR(気分安定薬)、ワイパックス(抗不安薬)、リスパダール(抗精神病薬)を処方されていました。

現在は内科にて、マイスリー(睡眠薬)のみ処方となっていました。

TMS治療経過

うつ病症例29の心理検査の結果をご紹介します

※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査

うつ病の既往があり抑うつ状態が残存するため、iTBSを30回行いました。

2回目から、「TMSの後に眠気や議論した後のような疲労感」があるとのことで、TMSの効果を感じていました。

その後、前述の症状は治まり、調子が徐々に上向きになってきていると実感するようになりました。

20回目には、「治療を終了してもいいかな」と感じるほどまで改善したとのことでした。

21~30回目については仕事が忙しくなるタイミングでもあり、維持目的で治療を継続しました。

うつ症状が改善され、仕事が忙しくなり不定期となるため、一旦治療は終了となりました。

30回目の治療終了時には、「TMSを受けてよかった」と話され、現在は仕事に邁進されています。

症例のまとめ

毎日通院いただき、集中的に治療を行えたことが功を奏した症例です。

薬物療法で再発してしまった症例で、メカニズムの異なるTMS治療は良い適応になりました。

再発予防のためにはTMS治療も維持療法を行う方が良い症例ではありますが、生活状況から経過を見ていく方針となりました。

しっかりと30回TMS治療をいただいているので、薬物療法よりも再発率の低下が期待できます。

カテゴリー:ブログ  投稿日:2021年9月2日