【うつ病㉟】51歳男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/12月~X年/3月の78日間
- 主訴:調子が悪いと朝起きられない
- TMS治療の目的:うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS30回 (平日:1日1回 土日:1日2回のaTBS)
これまでの経過
数年前他院の精神科を初めて受診。最初4か月は休職して症状改善されましたが、復職後体調を崩されました。
薬物療法で効果が不十分なため、TMS治療をご希望されました。
精神科にて処方されたサインバルタ、ミルタザピン(抗うつ剤)、エビリファイ(抗精神病薬)、レンドルミン(睡眠薬)を服薬されていました。
3~4カ月前から、心理カウンセリングも行っていました。
TMS治療経過

※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
うつ症状あり他院通院中のため、うつ病の改善を目指すiTBSを1日1~2回のaTBSプロトコールで30回行いました。
TMS10回目には、「特に副作用はなく、効果を実感している。」とのことでした。
20回目の時には、奥様からも「調子がよさそうに見える」というお話があり、薬は変わっていませんが、主治医への通院頻度も減ってきました。
30回目終了時には、「調子よい。大丈夫かな、不安だなと思うことも減ってきて、気分も安定している」と、奥様からみても「落ち着いている。」とのことでした。
維持療法として週1回TMS治療をしており、状態も安定しています。
症例のまとめ
週3回以上治療するため、ご本人の予定に合わせ、1日1回治療の日と2回治療の日を組み合わせて行いました。
なるべく間隔を空けず治療することにより、ご本人や家族の方も治療効果を実感しやすいと感じました。
カテゴリー:ブログ 投稿日:2021年9月2日