【うつ病92】40代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/3月~X年/4月の27日間
- 主訴:不安、軽度の希死念慮
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:aTBSと倍量iTBS(1,200発/回)の組み合わせ 30回
これまでの経過
6年前に他院でうつ病と診断され、通院中の患者様です。薬物療法を行っていますが改善みられないため、TMS治療を希望されました。
治療歴は、セルトラリン(抗うつ薬)、エビリファイ(抗精神病薬)、リーゼ(抗不安薬)
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、aTBSと倍量iTBS(1,200発/回)の組み合わせで30回行いました。
TMS10回終了時は、「動けるようになってきた。気持ちも上向きになった。死にたい気持ちが軽減した」と意欲が向上してきました。
TMS20回終了時には、「よくなってきている。落ちこみも減った。死にたい気持ちも減り、考えなくなった。」と、10回目終了後よりも不安や希死念慮が軽減しました。
TMS30回終了時は、「引き続き調子よい。過食軽減。睡眠の質が上がり、目覚めも悪くない。」と効果を実感されました。
30回目の治療後、とても明るい表情で退室された姿を見て、スタッフもとても明るい気持ちになりました。
ブースター治療についてご案内し、終診となりました。
症例のまとめ
27日間と短期間で、aTBSと倍量iTBS(1,200発/回)の組み合わせで30回終えました。
3日以上治療間隔を空けることなく、集中的に通院されました。
そのため、薬物療法では改善しなかった主訴の改善が見られました。
短期間で集中的に治療に専念することで、効果を得られた症例です。
カテゴリー:ブログ 投稿日:2022年12月23日