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睡眠障害のある被験者における反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)の効果

不眠症とTMS治療のページに引用しています。

rTMS治療は様々な睡眠障害で有効かもしれない

こちらは、現在の睡眠障害関連のTMS治療について、まとめたものになります。

右背外側前頭前野(DLPFC)や後頭頂葉(PPC)をターゲットとして、低頻度のrTMSを行うことは、脳皮質の興奮を抑えて慢性的な不眠に有効とわかってきています。

またうつ病の治療などでも、左DLPFC高頻度TMS治療を行うと改善することも少なくなく、うつ病に伴う不眠症は左高頻度、右低頻度ともに不眠を改善する可能性があります。

この論文では、睡眠時随伴症と呼ばれる、睡眠中に起こる心身機能の異常についても、TMS治療の効果が検討されています。

レストレスレッグ症候群では、一次運動野や補足運動野のrTMS治療が有効な可能性があります。

ナルコレプシーでも、左DLPFCをターゲットとした高頻度刺激が、情動脱力発作や歯ぎしりに対して効果があるかもしれません

睡眠時無呼吸症候群に対しても、筋収縮にアプローチしての治療が研究されています。

現在はCPApというマスクをつけての治療が中心ですが、いずれ呼吸に関する筋肉に刺激を与えて改善する機器などができるかもしれません。

このようにTMS治療は、睡眠の質的な異常に対しても効果が期待されています。

論文のご紹介

不眠症のTMS治療についてのレビューを紹介します。

英語原文は、こちら(Pub Med)をご覧ください。以下、日本語に翻訳して引用させていただきます。

サマリー

このレビューでは、睡眠障害患者に反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)を採用した研究を特定することを目的とした。

右背外側前頭前野(DLPFC)または後頭頂葉(PPC)を刺激する低頻度(LF)rTMSは、慢性的な原発性不眠症(PI)患者の皮質の過興奮性を抑え、睡眠の質を改善するのに有効であることがわかった。

レストレスレッグス症候群(RLS)患者において、一次運動野または補足運動野に高頻度(HF)およびLF rTMSを適用したところ、一過性の有益な効果があることがわかった。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者において、睡眠中に上気道筋を単発のTMSやrTMSの単収縮で刺激すると、覚醒せずに気流の動態を改善できる。

ある症例報告では、カタプレキシーを伴うナルコレプシー患者において、左DLPFCへのHF rTMSが症状コントロールの選択肢となる可能性が示されており、パイロットスタディでは、睡眠時ブラキシズム患者においてrTMSが治療効果をもたらす可能性も提起されている。

また、rTMSは、うつ病の若者の過眠症に対して本質的な効果を発揮する可能性もある。

結論として、rTMSはいくつかの睡眠障害に対する新たな非薬理学的治療法の開発に貢献する可能性がある。

rTMSは、特にPI、RLS、OSASおよびナルコレプシーの患者の治療手段として有用であると考えられるが、他の睡眠障害(すなわち、睡眠時随伴症)に対する効果はまだ検討されていない。

臨床、睡眠関連および神経画像データを統合したrTMSは、大脳皮質の興奮性を調節し、短期的なシナプス可塑性を誘発する効果的なツールであると考えられる。

初期の知見を検証し、異なる睡眠障害における神経調節の臨床的・研究的関心を高めるためには、より多くの患者を対象とし、セッションを繰り返し、rTMSの設定を最適化し、臨床的フォローアップを行うさらなる研究が必要である。

カテゴリー:ブログ  投稿日:2021年3月20日

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