【強迫性障害②】36歳女性

プロフィール

  • 治療期間:X年4月~X年6月の52日間
  • 主訴:トイレや洗濯に関する不潔恐怖、戸締りや水道ガス等の確認強迫
  • TMS治療の目的:強迫症状の改善
  • TMS治療プロトコール::deepTMS(2,000発/回) 30回~

これまでの経過

強迫性症状の治療のため、約4年間ほど他院へ通院されていました。

x年12月までレクサプロを内服されて、その後薬を自己中断し症状増悪。

当院のdeepTMS治療に興味を持たれ、来院されました。

TMS治療経過

強迫性障害症例2の心理検査の結果をご紹介します

※Y-BOCSは強迫性障害の重症度評価です。

強迫症状を改善するため、deepTMS(2,000発/回)を30回行いました。

暴露行為は、治療8回目から開始しました。

8回目~15回目は使用する画像を変えつつ、治療前に1分間便器の画像を見てもらいました。

16・17回目は、便器の画像に素手で触れてもらうことで、症状の誘発を行いました。

17回目時、便器の画像に慣れてきたとの発言あり、18~21回目は、新品のトイレットペーパーを視界に置いたまま治療を行いました。

22回目以降、維持治療の現在も、”流せるトイレブラシ”を1ピース視界に置いた状態で治療を行っています。

TMS10回終了時は症状の変化は認められませんでしたが、TMS20回終了時診察では「昨日地面に落としたものはまぁいっかと思ってそのままにした」とのこと。

治療ブースでは治療スタッフに対し、「以前はトイレの度に行く前からずっとドキドキしていた。治療を始めてから、そのドキドキが少し薄らいだ。」と、不潔恐怖に対し少し改善が見られました。

TMS30回終了時には、「少し調子が良くなった」とのことで、維持治療へ移行しました。

症例のまとめ

暴露行為を早い段階で始めたことや、ご本人の協力的・意欲的な姿勢により段階的に暴露行為をレベルアップさせることができたため、症状改善に繋がったと考えられます。

強迫性障害そのものが難治な病気ですが、抗うつ剤と暴露療法によるTMS治療を組み合わせることで、治療効果が認められた症例になります。

暴露療法の方法は個人差があり、オーダーメードに刺激を考えていく必要があります。

治療スタッフと話し合い、段階的に暴露刺激を加えられたことが治療効果につながりました。

カテゴリー:ブログ  投稿日:2021年9月2日