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OCDにおけるmPFCおよびACCへのdTMSの臨床的電気生理学的アウトカム

TMS治療と強迫性障害のページに引用しています。

強迫性障害での承認プロトコールは低頻度より高頻度

こちらの論文は、強迫性障害のdeepTMS治療を行うにあたって、dmPFCとACCをターゲットにした場合に高頻度と低頻度のどちらが好ましいかを調べた研究になります。

どちらがよいかの当たりをつける研究で、TMS治療では高頻度刺激だと興奮を高め、低頻度刺激だと抑制すると一般的にいわれていますが、単純な理屈どおりにいかないことも多いです。

強迫性障害では、CSTC回路という情報の取捨選択に関係している脳のネットワークが異常をきたしていて、今回の刺激ターゲットになるdmPFCとACCでは過活動になっているといわれています。

ですから抑制する1Hzでの低頻度刺激の方が効果が認められそうですが、20Hzの方が効果が認められました。

高頻度刺激による何らかの中長期的な変化が、強迫症状の改善に効果があると考えられています。

これをうけて大規模研究が行われ、20Hzでの高頻度刺激が正式な適応プロトコールとして、アメリカで認可されました。

サマリーのご紹介

強迫性障害でのdTMSの刺激頻度が高頻度がよいことを示したパイロット研究

英語原文は、こちら(Pub Med)をご覧ください。

以下、日本語に訳して引用させていただきます。

背景

強迫性障害(OCD)は、薬理学的治療への反応が悪い慢性的障害である。

OCD患者は、内側前頭前野(mPFC)や前帯状皮質(ACC)を含む皮質-線条体-視床-皮質(CSTC)回路の機能障害に悩まされていることが、関連するエビデンスから示唆されている。

目的

深部経頭蓋磁気刺激(dTMS)によるmPFC-ACC活動の調節がOCDの症状に影響を与えるかどうかを検討する。

方法

治療抵抗性OCDの参加者を対象に、mPFCとACCに高頻度dTMS(HF:20Hz)、低頻度dTMS(LF:1Hz)または偽dTMS処置を5週間、二重盲検で実施した。

すべての治療処置は症状誘発後に実施され、エラー関連活動の変化を調べるためにStroop課題中の脳波測定を行った。治療に対する臨床的反応は、Yale-Brown強迫性尺度(YBOCS)を用いて決定した。

結果

中間解析の結果、HF刺激(n=7)では偽処置(n=8)と比較してYBOCSスコアが有意に改善したが、LF刺激(n=8)では改善しなかったため、LF群の被験者募集は中止された。

試験終了後、少なくとも1ヶ月間は、HF群(n=18)の反応率が偽処置群(n=15)よりも有意に高かった。

特筆すべきことに、ACCの活動による電気生理学的要素である、Stroop課題におけるエラー関連陰性電位(ERN)の増加と、HF群の臨床効果は相関していた。

結論

mPFC-ACCに対する高頻度dTMSは強迫性障害の症状を緩和し、新しい治療介入として使用される可能性がある。

他の仮説もあるかもしれないが、dTMSがACCの活動を直接調節することで症状緩和に繋がっている可能性がある。

カテゴリー:ブログ  投稿日:2021年1月28日

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