【うつ病⑫】27歳男性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/12月~X年/3月の99日間
- 主訴:数か月前から気分が落ち込み気味で仕事に集中できず、また頭が回らない。
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:aTBS(週2回、1日2回)
これまでの経過
2月にカウンセリングを5-6回受けたことがありましたが、心療内科を受診したことはありませんでした。
今回インターネットで調べTMS治療を知り、当院に受診されました。
薬物治療については、副作用や薬に対する抵抗感があるため使用したくないとの事で、rTMSを検討していくこととなりました。
TMS治療経過

※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
10回治療終了時には、治療後の抑うつ状態の改善を実感されますが、「時間とともに徐々に効果が低下する」とのことでした。
20回目治療時には、意欲の向上を自覚され「調子がよくなってきた」との発言も認められるようになりました。
30回目終了時には、「変わらず調子も良く仕事も出来ている」「落ち込むことも少なくなってきた」との発言がありました。
維持療法を希望されましたので、2週に1回のペースでTMSの維持療法を施行しています。
症例のまとめ
TMS治療の回数を重ねることに自覚症状の改善が少しずつ認められました。
短期間で集中的にTMS治療を行ったことで、うつ状態の改善につながったと考えられます。
初発のうつ病でしたので維持療法を行わない選択肢もありましたが、ご希望いただいたので2週間に1回のペースで行っています。
カテゴリー:ブログ 投稿日:2021年8月26日