当院のうつ病TMS治療成績(2020年12月~2021年8月)

治療成績

  • 病名:うつ病
  • 期間:2020年12月~2021年8月
  • 症例数:96名

寛解率51% 反応率68%

2020年12月~2021年8月のうつ病症例の治療成績になります。

当院が開院した2020年12月から、2021年8月末までの全症例のうち、うつ病として急性期治療終了となった患者様の治療成績をご紹介します。

こちらでは、例えば発達障害などの主病があり、それによる二次性のうつ病は除外して、96名での統計となっています。

結果としては、

  • 寛解率:51%(症状を特に感じずに生活できる状態)
  • 反応率:68%(病的とまでいかない症状が残っている状態)

となりました。

寛解はHAM-D7点以下反応率はHAM-D7点以上ですが50%以上の改善が認められることを条件としています。

治療成績の考察

うつ病でのTMS治療成績になりますが、かなり良い治療成績となりました。

治療成績の参考になるものとして、アメリカでの多施設観察研究があります。

うつ病TMS治療の、アメリカでの観察研究による効果の結果を図にしてご紹介します。

42施設(76%が民間クリニック)257人で1年の経過観察をしていて、およそ寛解率は40~45%、反応率62~67%になります。

こちらをみると、当院では寛解率が51%と、比較しても高い治療成績となりました。

その要因としては、大きく3つあると考えています。

  • 標準治療が2倍量iTBS
  • スタッフのかかわり
  • 評価者が医者

通常は600発のiTBSとなりますが、当院では治療効果を高めるために倍量の1200発のiTBSとなっています。

またゆとりある人員配置となっていることもあり、スタッフと患者様の距離も近い印象があります。

こういった治療としての特徴もありますが、評価者が医者であることは、実態よりも治療成績を良くしてしまっている可能性もあります。

患者様はみなさん、医師には良い面を伝えていただくことが多いですし、評価する医師も良くなってほしいという希望が結果に影響している可能性があるのです。

治療成績を可視化して治療向上へ

東京横浜TMSクリニックでは、治療の前後で精度の高い心理検査を実施することで、治療成績を数字にして評価しています。

当院では、うつ症状に対するTMS治療実施にあたっては、HAM-DやMADRSといった薬の治験などでも実施する心理検査を行います。

こちらは専門家が評価する心理検査になり、自記式のSDSなどとよりも精度が高く、適切な治療判断につながります。

当院ではこのように治療成績を可視化することで、さらなる治療向上を目指しています。

またスタッフが症例サマリーを作成することで、多職種で治療の検証を行っています。

安心してTMS治療を受けていただくために、客観的なデータを発信していきたいと考えています。

うつ病とTMS治療

カテゴリー:ブログ  投稿日:2021年10月13日