【うつ病㊼】20代女性
プロフィール
- 治療期間:【急性期】X年/12月~X年/2月の58日間
- 主訴:無気力感、不安
- TMS治療の目的:抑うつ状態の改善
- TMS治療プロトコール:倍量iTBS(1,200発/回) 30回
これまでの経過
他院に通院中の方です。適応障害が悪化して抑うつ状態を呈しているため、TMS治療を希望されました。
上記病状により、オランザピン(抗精神病薬)、トリプタノール(抗うつ薬)を内服中ですが、奏功していない状態です。
TMS治療経過
※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査
抑うつ状態を改善するため、倍量iTBS(1,200発/回)を30回行いました。
TMS10回終了時には、「調子は良い。落ち込みや不安も減ってきている」と効果を実感されていました。
TMS20回終了時にも調子の良さが保たれており、TMS30回終了時には、「調子が良く、落ち込みも減った。家族からみても調子が良さそうと言われる。」と、主訴の改善が認められました。
30回終了後はご本人の希望により、維持治療へ移行となりました。
症例のまとめ
薬物療法で奏功しない抑うつ状態に対して、TMS治療が有用であると改めて感じられる症例でした。
カテゴリー:ブログ 投稿日:2022年2月5日