【不眠症①】63歳女性

プロフィール

  • 治療期間:【急性期】X年4月~X年6月の44日間
  • 主訴:ブレインフォグ、認知症疑い、睡眠不足、ワーキングメモリーの低下、頭が回らない、集中力の低下
  • TMS治療の目的:集中力の向上、不眠の改善
  • TMS治療プロトコール:aTBS(1200発×2回)30回

これまでの経過

3年ほど前から集中力の低下と不眠の症状に悩み、去年から内科で眠剤を、耳鼻科では眩暈の薬を処方してもらっていました。

それでも症状は改善せず、当院にご来院となりました。

TMS治療経過

不眠症症例1の心理検査の結果になります。

※HAM-D・MADRSは医療スタッフが評価するうつ症状心理検査で、SDSは患者さん本人の自覚症状を評価するうつ症状心理検査

集中力の低下とそれに伴う不眠を認め、TMS治療を開始することになりました。

認知症との鑑別のため、念のため他院にて頭部MRIを実施しましたが有意な脳委縮は認めず、うつ状態の改善を目指しました。

aTBS(一日2回、2400発)のプロトコールを30回行いました。

10回目終了時、「スッキリし、ネガティブな感情が低下しました」と、早めに効果の実感がありました。

20回目には、「まだモヤモヤ感はあるが、嫌な気持ちになることは低下し、嬉しい出来事で泣けるようになってきました。睡眠もとれるようになりました。

30回目終了時には、「少し集中力も上がり、睡眠も前より深くなった」と、改善が認められました。

ご本人の実感があり、心理検査の結果からも改善を認めたので、ペースを落としての維持療法へ移行となりました。

症例のまとめ

週3日以上のペースを守りつつ無理のない範囲で治療を行えたことで、うつ状態の改善とともに不眠や認知機能低下などが改善に向かいました。

二次性のうつ状態に対しては、まずはうつ状態の改善が大切で、TMS治療はその治療選択肢の一つになります。

カテゴリー:ブログ  投稿日:2021年8月26日